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※アーカイブ動画あり「ベテランCTOの考えを徹底解剖! 新しい組織に飛び込んだときのエンジニア組織の作り方」【イベントレポート】

こんにちは!オープンロジnote編集部です🧑‍🎓

今回は、今年2月26日に行われた弊社主催の「ベテランCTOの考えを徹底解剖! 新しい組織に飛び込んだときのエンジニア組織の作り方」のイベントレポートをお届け📦三

オープンロジのバリュー、「Positive Reflection
- 振り返り、学びを得て、成長する -」をベースに開催された今回のイベントでは、
ウノウ・UUUM・Repro各社でCTOを経験した尾藤が「新しい組織に飛びこんだときのエンジニア組織の作り方」について語りました。

終了後のアンケートでは
「人間の認知や心理効果を有効活用されているのが印象的でした」
「表面的なテクニックの話ではなく、行動に移すための考え方やエッセンスが散りばめられた内容になっていたのがよかったです」
など、視聴者様にもご満足いただけた今回のイベント💪

是非、ご覧ください!😊



登壇者

尾藤 正人 (@bto) 株式会社オープンロジ 執行役員 CTO
大学在学中にVine Linux SPARC版を開発。卒業後IPA未踏ユースソフトウェアに採択。(Zynga Japan)ウノウ株式会社の初期メンバーとして参画し、CTOを4年半務め、2011年に株式会社スングーラ代表取締役社長就任する。2015年からUUUM株式会社のCTOとして未上場からIPOまで牽引し、2021年6月にはRepro株式会社の執行役員CTOに就任。 2022年8月に株式会社オープンロジに入社。2023年2月、同社CTOに就任。その他、個人で技術顧問、エンジェル投資、未踏ジュニアPMなどに従事する。

坂井 健治 (@saka0ken) 株式会社オープンロジ 執行役員 VP of Engineering
慶應大学卒業後、ワークスアプリケーションズにてECサイトのパッケージソフトの新規開発や運用保守を担当。4年目から新製品の開発マネージャーとして30人の組織のマネジメントに従事。2017年にメディアドゥに入社。VPoEとして100名のエンジニア組織のマネジメント・採用に携わる。 2021年7月にオープンロジ入社。VPoEを務める。

アーカイブ動画

当日の配信を見逃してしまった方はこちらからご視聴ください✨


登壇スライド

「新しい組織に飛びこんだときのエンジニア組織の作り方」として、尾藤からは下記についてお伝えしました。

  • まずは落ち着くこと(動画8:55~)

  • 信頼を得るためのソフトスキル

    • ハロー効果(動画11:26~)

    • ウィンザー効果(動画16:09~)

    • 共感と受容(動画18:04~)

  • 委任してもらうためのソフトスキル(動画20:37~)

  • 依頼するためのソフトスキル(動画26:41~)

  • ネガティブ評価をどのように受け取るか(動画35:38~)


パネルディスカッション(動画43:25~)

パネルディスカッションのコーナーでは尾藤が弊社VPoEの坂井からの質問と、視聴者様からのご質問にお答えしました!

今回のレポートではその中からいくつか抜粋してご紹介します。

Q.オープンロジにおいてハロー効果はどう活用していきましたか?

尾藤「私の場合は、再現性の高いスキルを活用していきました。最初に1on1を導入したり、レイシーチャートを作ったり。会社のドメインに関係なく導入しやすい、組織マネジメントにおける効果のある施策です。

この施策は、メンバーの工数をたくさんとらずにはじめられる施策です。信頼関係のない状態でいきなりメンバーの工数を多く使う施策をまわそうとしても上手くいかないので、できるだけ自己完結に近い再現性の高いものから始めました。

ちなみに、再現性の高いスキルを活用するためには今まで自分がやってきたことを再現性が高い状態で実施できるように、言語化をしておかないといけません。入社前に準備を進めて、着手するのがセオリーです。」


Q.課題を特定するための方法はどのようなものですか?

尾藤「課題を特定するために一番大事なのは情報です。情報は現場に転がっていることが多いので、私の場合はまず1on1を実施しました。オープンクエスチョンでは何も出てこないので、用意したテンプレートをあらかじめドキュメントに公開した上で進めました。

また、情報を集めるとある程度仮説が立てられてきますが、仮説を立てた時にこれが課題ですと言い切らないことが大事です。自分が認識した課題が本当に正しいのかは分かりません。仮説をまとめた上で「相談」するのが大事です。「相談」をすると、相手も前のめりになって聞いてくれるので、そこから課題の解像度を上げていくというのが大事です。」


Q.再現性の高いスキルの活用には言語化が必要とのことですが、尾藤さんはどう言語化して知識として溜めていきましたか?

尾藤「再現性の高いスキルというのは汎用的なスキルであり、自分が先に築いているのではなく世の中の人が先に研究しています。ソフトスキルで言えば人同士の関わりになってくるので、心理学や行動経済学などで取り上げられていることがほとんどです。そういう記事を読んで、自分が経験してきたものの中で何が汎用性の高いものなのか、既存のコンテンツを参考にしながら自分の中のスキルとして昇華していく。そうすると引き出しが増えて活用しやすくなります。」


Q.共感と受容とありましたが、自分の思ってることと違うことを言われて反論したくなる時はあると思います。どうやってできるようになりましたか?あるいは、どう工夫していますか?

尾藤「人間は直観で物事判断するようにできていて、その時に判断ミスすることが多いです。なので、それを防ごうと思ったら自分の中であらかじめルール決めをします。例えば相手の話にとにかく口を挟まない、とか。ルールを決めたらルール通りに行動して繰り返すと、そのうち身について習慣化していきます。ルールを作って習慣化するまで徹底することが必要ですね。」


Q.現在フルリモートで働いています。出社していた時と比べるとコミュニケーションの頻度や質が下がっており、周囲の状況の観察や、逆に自分の状況を周囲に伝えることが難しくなったととても感じます。フルリモート下で何か改善する方法はありますか?

尾藤「これは難しい問題ですよね。今はフルリモートの時代になっていますから、その問題を考えるよりはどう向き合うのかを考えたほうがいいと思っています。基本コミュニケーションの頻度や質が下がっているならコミュニケーションの発生するような仕組みづくり、仕掛けをやっていくべきですね。」

坂井「オープンロジだと私と尾藤さんとでMTGとかコミュニケーションの仕方を設計しましたよね。適切なコミュニケーション、会議体を設計するのが大事だと思っています。」


Q.冒頭にお話のあった確実性の高いものから取り掛かるという点に納得感があったのですが、一方でCxOとして入社すると、細かすぎる仕事をしてしまうことでも問題が起きるように思います。どれくらいの粒度のタスクに取り掛かっていたのか、具体例も聞きたいです。

尾藤「最初に会社に入った時はドメイン、情報が少ないので、ハロー効果生み出すためにも小さなタスクだったり再現性の高いタスクに取り掛かろうという話をしました。それは初動として大事なことですが、それをやり続けたらCxOの役割は果たせないので、ちゃんとCxOの1人として大きな課題に取り掛からないといけません。小さなタスクを進めている間に、会社の解像度は上がってくるので、ある程度解像度上がったら少しずつ大きな課題に取り掛かります。ただ、いきなり課題解決に取り組むのは悪手なので、まずは仮説を立てて、周りに共有・相談して合意得た上で体制を作って少しずつ進めることが大事です。」


Q.まわり(現場、役員)を巻き込むためにしているコミュニケーションはありますか?

尾藤「コミュニケーションの粒度を変えるのを重要視しています。立場によって興味関心スコープが変わるので、例えば経営層からすると会社が持ってるリソースをどう活用して事業を大きくするかが関心ポイント。現場の細かい云々を話しても記憶にのこりません。逆の場合も同様で、コミュニケーションをする時に相手が何に関して興味持っているのか念頭に置いて話をするのが重要だと思います。」


Q.信頼関係の構築で業務時間外の場を駆使したことありますか?

尾藤「活用はしたことはあります。ただ、重要なのは、追加要素として捉えるのはありですが、必要要素として捉えるべきではないということです。それに依存せず、業務時間内で必要なコミュニケーションをとれる状況を作るのが一番優先です。そこにアドオンする形で機会を設けるのはいいと思います。」


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