メガベンチャーに10年。ガチンコでスタートアップにチャレンジしたくなってオープンロジに出会い転職した話
2022年12月現在、物流Techスタートアップのオープンロジにて執行役員としてコーポレートを管掌している笹倉 宙希です。DeNAで7年、メルカリで4年とインターネット業界のメガベンチャーに10年以上いて、(多分それなりに活躍していた)自分がなぜオープンロジというスタートアップでチャレンジしているのかお伝えしたいと思います。
自己紹介
自分のミッションステートメント
ここ10年くらい働いている中で、どこで働いているかにかかわらず自分のミッションステートメントを掲げて達成していくことを信条としていますので紹介させていただければと思います。
これまでの経歴
2011年にDeNA入社以降メガベンチャーでたくさんの経験をさせてもらい、優秀な仲間にも恵まれて本当に充実した時間を過ごしてきました。DeNAもメルカリも本当に素晴らしい会社で、いまでも感謝しかなくて大好きな会社です!
今回の記事の趣旨からちょっとずれる話ですが、カルチャーの違うメガベンチャー2社で経営企画的な立ち位置で経営と関わらせていただいたのがとてもよい経験だったと思っています。同じようなアジェンダを経営会議に持ち込んだ時に、経営が出す結論が全く違ったものであったり、似たようなものだったり、なぜそうなるかの経営の考え方の違いとそこから導き出される結果まで含めて経験することができました。なんとなく立体的に経営が見えるようになった感覚があります。
転職を考えたきっかけ
DeNA、メルカリの経営に関わらせてもらいつつ、子会社の経営もやらせてもらう機会が何度かありました。そうこうしつつメガベンチャーで10年以上経過して、「そろそろ子会社ではなく独立したスタートアップでガチンコで“経営”にチャレンジしたい」「良くも悪くもメガベンチャーの資本力に守られている環境ではなく、資金調達含めて自分の責任でやれる厳しい環境に身をおきたい」と思い、転職活動をはじめました。
あとは、なんとなくコンフォートゾーンに入っている感覚が大きかったのも事実でした。チャレンジせねば感。
オープンロジとの出会い、入社を決めた理由
ありがたいことに日常的にいろいろなスタートアップ関連の方々からお声がけいただいていました。その中でも特に社会課題に向き合っている企業を中心にお話をさせていただいていた中、お世話になった方からの紹介でオープンロジと出会うこととなりました。
経営陣、株主の皆様と話をさせていただき、誠実で優秀な方ばかりだと感じました。事業の成功可否はやっぱり人だと思っていて、決め手は「人」です。事業計画は自分でもたくさん書いたり、見たり聞いたりもしました。でも事業計画だけではやっぱりわからなくて事業の成功可否は突き詰めると「人」だと思っています。
事業に対して実直に向き合うCEOの伊藤さん、経営陣のみなさんを見てオープンロジが挑戦している物流という課題に一緒に取り組みたいと思いました。ちなみにこの印象は入社後も全くズレていなくてオープンロジの一番好きなところでもあります。
もう一つ重要な点として、自分の経験がいまのオープンロジの経営に足りないピースだと言っていただけたからです。自分のこれまでの経験で貢献できるイメージがとても持てました。これまで経営の基盤となるような会社の仕組みを数えきれないほど作ってきましたが、その経験がオープンロジという会社で必要だと思いました。実際に入社して以降想像していた以上にいままでの経験を活かすことができています(笑)
あとは、大きなビジネスポテンシャルを感じたのも決めた理由として大きかったです。まだまだ成長余地の大きい日本のEC市場を支える物流という兆円の市場へのチャレンジ、とにかく大きなチャレンジは大きいこと自体が面白いと思ってます。覚悟を決めて大きなビジネスポテンシャルに取り組みます!
(余談ですが、なんかご縁があるなとも思っていました。現在サービスは終了していますが、「あとよろメルカリ便」はメルカリとオープンロジが協業していました。)
実際に入社してみてどうか
1.@sasayan
まず、「@sasayan(「さん」いらない)」が浸透するまでに3ヶ月ぐらい言い続けました(笑)
いまではみんな気軽にsasayanと呼んでくれています、気軽に接してください!
2.カルチャー
前述のとおりですが、経営陣の事業に実直に取り組む姿は期待通りで誇りを持って仕事に取り組むことができています。DeNA社の行動指針の一つに「コト」に向かう、という項目があるのですが、オープンロジも「人」ではなく「コト」に向かうカルチャーが浸透しており、かつオープンロジの事業特性にもマッチしていてとても良いなと感じています。
オープンロジ固有のもので言えば、PATHというバリュー(行動指針)があり、社内に浸透しています。個人的には特にActive Dialougueが気に入っていて、言いにくいことを直言する際に「Active Dialogueしたいので率直に言わせてもらうと」と枕詞的につけると不思議なほど前向きに議論をすすめることができます。
入社して取り組んだ課題
想像はしていましたが、想像していた以上に会社の仕組みが整っていない状況でした(笑)。会社の仕組みとして未整備な領域が多くありそれを「自分の力」で仕組み化していく事に高い面白さとモチベーションを感じています。これまでの自分の経験が存分に活かせる環境であり、とてもやりがいを感じています。
前提として、私はこれまでの経験から、会社の仕組みの幹の部分を以下のような流れとして捉えています。
この流れを整流化させることで会社の力を最大化できると考えています。
入社時点のオープンロジの状況としては素晴らしいミッション/ビジョンがあり従業員の共感も高く社内に浸透している状況でしたが、プロダクトロードマップの解像度が低いこと、加えて予実管理の仕組みが弱くしっかりとした予算達成に向けた議論もなされていない点に大きな課題を感じその2点にフォーカスして取り組んできました。
1.予実管理の仕組み化
最初に取り組んだのが予実管理の仕組み化でした。
予実管理の目的は、予算に対する進捗を数値として見える化し、目標に対して差分が出ているまたは差分が出そうな場合においてどうやってその差分をうめるかを議論していくことにあります。経営と事業の現場の双方で差分を追い、解決策について議論していくことで事業成長を成し遂げるしていくサイクルが生まれます。
入社時点の状況としては、見える化が十分でなかったことに加えて差分に対する議論への執着がなく、ぼんやりと予算数値を掲げている状況でした。
そこに対してまずは予実管理のフォーマットを設計し数値の可視化を進め会議体も設計し直し、経営会議の定例アジェンダにも組み込みつつ、仕組みを作りました。
入社してから4ヶ月かけて大枠の仕組みを整え整流化することはできたのですが、まだ完成度としては高くありません。
売上予算の数値のKPIをどう因数分解して可視化していくかが、差分をうめるための正しい議論とアクションに紐付くと考えています。オープンロジは事業モデルが複雑なため「この因数分解だとこの部門が数値を追いかけにくくてうまくアクションに紐づかない」、を試行錯誤しながら現状に至っておりまだまだ改善ができると思っています。
2.プロダクトロードマップ
会社の中長期の成長の源泉となるのがプロダクトロードマップだと考えています。オープンロジにおいても、プロダクトロードマップがミッション/ビジョンを達成するための最上位のマネジメントツールだと定義しました。
現在はこれまでの経験や他社事例を参考に元に自分なりに作ったフレームワークを使って、CEO伊藤さんとPdMチームと議論をし、ロードマップのブラッシュアップを重ね解像度を高めています。
議論をしていく中でオープンロジの掲げるミッション/ビジョンが本当に大きいものであることを改めて実感するとともに、解像度があがることでそれに近づいている感覚がありとてもワクワクしています。
オープンロジで成し遂げたいこと
入社して少しづつではありますが、ミッション/ビジョンを実現できる未来にむかっている実感があります。
「テクノロジーを使い、サイロ化された物流をネットワーク化し、データを起点にモノの流れを革新する」というビジョンのキーワードは「データ」であり、「データを起点にモノの流れを革新する」ことを本気で成し遂げたいと思っています。
オープンロジのビジネスモデルは単純なSaaSではなく、物流倉庫のオペレーションまで踏み込んだサービスとして提供されています。倉庫オペレーションにまで踏み込むことで、会社の異なる倉庫間のネットワークを形成することができます。単体の倉庫では実現できないこと、倉庫をネットワーク化しデータを活用することで日本の物流全体を最適化することができると信じています。データを用いた新しい機能などにふれるたびにワクワクします。
ただ、「データを起点にものの流れを革新する」という未来は非常に大きな山であり、オープンロジはまだその山の多分2号目ぐらいです。この山をオープンロジのみんなで登りきりたいと思っています!
※もっと具体的に知りたい方はCEO伊藤による以下の記事も読んでいただけますと。
最後に
オープンロジではビジネス職、技術職問わず新しい仲間を大募集中です!
チャレンジングな環境で、
「物流の未来を、動かす」
「テクノロジーを使い、サイロ化された物流をネットワーク化し、データを起点にモノの流れを革新する」
というミッション/ビジョンに共感し、一緒に物流業界に変革をもたらしたいと思った方は、ぜひお話ししましょう!