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【入社エントリー】エンジニアの基礎体力こそがモノを言う世界 〜バックエンドエンジニアとして各社を渡り歩いたエンジニアの物流テックへの挑戦〜

みなさんこんにちは。大平です。
2022年の7月より縁あってオープンロジにお世話になることになりました。私はITエンジニアをしておりまして、今はSREチームのリーダーを担当しています。
この記事では、私の自己紹介記事として、オープンロジ入社の経緯や、入社してみて感じたことなどを僭越ながら書かせていただければと思います。

私の経歴とマインドの変化

私の経歴を簡単に記すと、オープンロジに入社する前は主にBtoC系のサービスを中心に、バックエンドエンジニアとして各社を渡り歩いていました。2010年代までのBtoCサービスはユーザーのコミュニケーションや情報摂取を加速させるようなものが多く、私が今まで関わってきたサービスの領域もブログサービス、メッセンジャーアプリ、ニュースアプリなどが中心でした。どの会社でも比較的サービスの立ち上げのフェーズから関わり、サービスのスケールがN倍から何桁倍に拡大するまでの成長プロセスに関わらせていただくことが、幸いにも多かったと思います。

ただ、ここ数年は、以前に比べてよりビジネスに近い会社・サービスへ興味が移り、商品を直接取り扱ったり、お金の直接のやり取りをしたり、といった会社でお世話になる事が多くなりました。
マインドが変化した理由としては、社会情勢の変化や技術の進歩により様々な箇所にITの技術が浸透したことが挙げられます。

ITのサービスは若者向け、一部のアーリーアダプター向け、だった時期もありますが、今はITとは社会そのもの、世の中そのものと同義だと感じます。だとしたら自分の身の回りの生活を便利にする方向にコミットしていきたい、という理由です。


オープンロジ入社のきっかけ

前職在籍中は自分で言うのもあれですが順調に出世していたのですが、大きい会社でもあり管理業務が増えてすぎてしまい「自分で手を動かしたい」「技術をもっとやりたい」と感じる時期がありました。そのタイミングでたまたまオープンロジの方にお声がけをいただいたのが、転職のきっかけです。
お声がけいただいた当時はすぐに転職できるような状況ではなかったので同様のアプローチのあった他社はお断りしていたのですが、以前在籍していた会社のECサイト開発時に物流の面白さの一端を感じていたこともあり、オープンロジについては継続してコミュニケーションをさせていただきました。


物流の面白さ

以前在籍していた会社はECサイトの運用以外に、取り扱い商品の在庫も自社ですべて管理していて、配送網こそ自前ではなかったですがかなりの部分を自社で一括管理をしている会社でした。
ECサイトの表側を見た時には、欲しい商品が見やすく探しやすいUIや、大量の注文が集中しても高速で処理を捌くことができる性能とレースコンディションが発生しないデータの堅牢性を併せ持つシステム、といったものが求められます。
ただ実際に商品をユーザーに送り届けるためには、さらに多くの複雑な課題をクリアする必要があります。様々な「最適化問題」と呼ばれるものがありますが、一部を例に挙げると

  • 運搬経路問題(最適な配送経路を見つける問題)

  • 安全在庫問題(欠品を抑えつつ、保管費用とのバランスを取る問題)

  • パッキング問題(いかに効率的に荷物を詰め込むかという問題)

等々。
基本的に、コスト最適化をしつつ、ユーザーに商品を迅速に確実に送り届ける、という課題に向き合う必要があります。
実際に、在庫を1拠点で管理することが不可能になったので、複数拠点に分散しつつ、配送コストや保管コストをいかに最適化するか、という問題に会社としては取り組んでいました。単純に拠点分散するだけでなく、たとえばAという商品を買う人はBも一緒に買うことが多く、これらを別々に配送するより一緒に配送したほうがコストもUXも良い、ではどう実現する、みたいな課題もあった気がします。

様々な変数も制約も多い環境のなか、様々なアルゴリズムによる解決も必要だし、技術だけでなく現場の環境やスタッフのオペレーションにも目を配る必要があります。

とても刺激的なテーマだなと思い、その会社でも技術者として関わることを夢見ていましたが、残念ながら色々な理由でその際は深く関わることができませんでした。
その時の後悔もあり、「いずれ物流関連の会社で技術者として働いてみたい」という思いは抱いていました。

あとは先述の通りオープンロジからのお声がけがあり、「(もし何ヶ月か先にまだ興味があったら)時間をおいてまた話しましょう」と何度もインターバルをおかせていただいても根気強く丁寧にアプローチをしていただいたことも大きく、最後は根負け(?)する形でオープンロジへの入社を決めました。この間足掛け1年くらいかかっており、担当者の方々には色々とご迷惑をおかけしました。


入社して感じたこと

オープンロジに入社して想像どおりだったところ、意外だったところがあります。

意外だったところは、作られたシステムやソースコードが意外としっかりしているところでした。とても愚直に「ビジネスを成立させる」コードを書き、システムを作り上げているな、という印象を持ちました。

想像どおりだったところは、オープンロジの社風、文化的なところでした。現在100人ちょっとのスタートアップということもあり、まだまだ社内の制度等については成熟されてない箇所も多く、仕事の中でも属人化したタスクを多数見かけます。開発していく上でも、システムの改善だけでなく文化やルールなどについてもこれから整備していくべきところが多数あります。
ただし個人的にはこの点はネガティブではなく、まだ未整備の領域を「自分の力」で整理し形作っていく環境が残されている事にモチベーションを感じています。

エンジニアの中には「攻撃的な人」がいない、というのは良い点だと思います。いわゆる「ブリリアントジャーク」的な人がおらず、心理的安全性が確保されている事は、働く上で安心感もありますし、組織に対してのエンゲージメントも高まる要因になると思います。
オープンロジには帰巣本能がある人が多いのか、一度オープンロジを卒業されても、また舞い戻って働く、という人も見かけます。そういう意味で、安心して働ける環境なのかなと思います。


入社してからやってきたこと

この記事の原稿を書いている段階で入社後5ヶ月が経過していますが、主に以下のような事を担当してきました。

  • Observability の向上

  • サービスのパフォーマンス改善

  • システムのリアーキテクチャ

この周りの話の一部は、下記のイベントでもご紹介させていただきました。

まだまだシステム改善も道半ば、やりたいことがたくさんある状態です。
最近はありがたい事に大口のユーザー様が増えてきていて、取り扱うデータ量も大きくなってきているため、よりシステム的にも堅牢でスケーラビリティな構成に変更するために日々努力しています。
また、社会的責任も日々高まるため、セキュリティなど、ユーザーの方々に安心して使っていただける環境にするために今まで以上の配慮が必要になってきます。

物流というドメインは、私には実質的に初めての領域だったのですが、実際に働いてみた感想としては、今まで積み重ねてきた技術的なスキルや経験が「そのまま存分に活かせる」環境だ、と感じます。ドメインが変わっても、ITの技術を用いて課題を見つけ出し、解決するというプロセスは変わりません。システムで発生する課題には共通点があり、その解決に挑む姿勢や、取るべき最善手についても奇想天外なものが求められるわけではありません。エンジニアリングの基礎体力こそが物を言う世界だと思います。

もちろん、私もより物流ドメイン固有の知識を獲得し、多くを学ぶことによって、より自らの力をビジネスの成功に繋げられるよう、努力をしていきたいと思います。


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